ISSUE 00|stitch.
#00|stitch.
大切にしていることを、言葉にする。
京都山本製革店では、ものをつくる中で、大切にしていることがあります。
革のこと。
仕立てること。
使う人のこと。
人がものづくりを学ぶことも、昔からあるものを、今の暮らしへどう残していくかも。
ひとつの作品ができるまでには、目には見えない考えや、私たちなりの理由があります。
なぜ、この革を選ぶのか。
なぜ、このつくり方なのか。
なぜ、そこまで手をかけるのか。
日々ものをつくっていると、そんなひとつひとつも、
いつの間にか当たり前になっていきます。
なぜ、あえて言葉にするのか。
本当は、作品を手に取ってもらうことで伝わることもあると思っています。
けれど、作品だけでは伝わらないこともあります。
大切にしてきたことも、言葉にしなければ、いつの間にか
「なんとなくそうしていること」になってしまうかもしれません。
だから、ときどき立ち止まって、言葉にしてみる。
誰かにうまく説明するためというより、
私たち自身が大切にしていることを、きちんと見つめて、残していくために。
言葉にすることで、これまで大切にしてきたことにあらためて気づくことがあります。
これからも大切にしたいことが、少しはっきりすることもあります。
そして、その言葉が、作品を手に取ってくださる方や、
一緒にものをつくる人にも届いていけばいい。
京都山本製革店が「何をつくっているのか」だけではなく、
何を大切にして、ものをつくっているのか。
それを、少しずつ残していきたいと思っています。

stitch.
毎月ひとつのテーマから、私たちが大切にしていることを考え、綴る。
その名前を、stitch. としました。
一針だけでは、まだ形にはならない。ひとつひとつを重ねて、少しずつ形にしていく。
この場所に残す言葉も、そんなものであればと思っています。
一度に、すべてを語るのではなく、毎月ひとつずつ。
ひと針ずつ縫うように、京都山本製革店が大切にしていることを、ここに残していきます。




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